2018年05月22日

成功と失敗

来月6月14日から、2018年FIFAワールドカップが始まります。これまでなら目前に迫ったワールドカップとなると、日本中が期待と喜びでお祭りムード一色であろうかと思うのですが、直前のハリル監督解任というチーム事情からでしょうか、なんとなく、イマイチそんなお祭りムードとは程遠い期待薄な虚無感があるのは、私だけでしょうか。

あくまで素人の個人的な考えですが、W杯日本代表となれば、最低でも1年前にはある程度の「レギュラーメンバーや戦術」は決まっていてしかるべき、と思います。各選手、それぞれが海外中心に散在している訳で、合同練習というのはなかなか難しい。だからこそ、レギュラーメンバーや戦術は、かなり前から軸として定着すべき。にもかかわらず、W杯2ヶ月前になってもメンバーは固定されず、戦術もハッキリ伝わらない。しかも入れ替えも多い。まあ、監督なりの戦術はきっとあったのでしょうが、やるのは選手で、応援するのは、国民・ファンですから、それが伝わってこないのは大きな問題。それに、監督の交代時期もあまりに直前すぎますね。

選手側からしてみれば、「誰が選ばれるか分からない」は、下位選手にとっては良いチャンスとして捉えるでしょうが、レギュラークラスの選手にとっては、ただ不安とストレスしかないでしょうし、もしハリル前監督が「選ばれようが落選しようが、各自今を頑張る」みたいなことを期待していたなら、そんな精神状態を持続できる筈もないし、それが選手と監督の間に大きな溝を作る要因だったのかもしれませんね。

20170321_honda_getty.jpgさて、そんな日本代表候補の一人、長年日本代表をけん引してきたベテラン「本田圭佑」選手。6月14日放送のNHK総合「プロフェッショナル・仕事の流儀」の放送で語ったなかで、「僕は失敗という言葉が好きじゃないんですよ。何か他にいい表現がないですかね。」というやりとりがありました。

「あれっ? それって、いつもジュニア達や生徒さん達に言っていることだけど…」

「失敗は成功のもと」とか「失敗は成功の母」なんて言葉は昔からよく耳にしていますが、
それは「失敗」から多くを学び「成功」に繋げていこう、という意味を表したもので、失敗したっていいじゃない、という、「失敗」ありきの表現ともとれる。それが、本田選手にとって、なんとなく腑に落ちないから「失敗は成功のもと」の、それとはまた違った感性の表現はなかろうか、ということなのだろうと思いました。

私は、むしろ「成功」とう表現が「失敗」という感情を生み出していると考えています。「成功」とは、達成感とか目的を成し遂げる、ということ。だから、成功すれば誰しも歓喜するし、安堵もする。一方、「失敗」は、目的が成しえなかった、とか、方法が悪かった、という意味。だから、落ち込むし、その原因や要因を深く考えこんでしまう。つまり、「成功」と「失敗」という言葉は、まるでジェットコースターのように喜怒哀楽が著しく生み出される表現で、冷静に淡々とプレーを続ける選手たちにとって、適切な言葉と言えません。

そこで、私はジュニア達や一般の生徒さん達に「ミス・ショット」とか「失敗」といった言葉はなるべく避けるように指導しています。では、それをどのように別の言葉で考えるように伝えているか。

「出来た」か、「出来なかった」か。

やるべき動作、ルーティーン、課題、戦略、基礎知識。これらを決めて繰り返す。その一回一回のプレーで、それが「出来た」のか、「出来なかった」のか、それだけで判断する。出来なかったとき、何も余計なことは考えない。それを失敗と捉えない。ただ「出来なかった」だけ。そして、「出来た」ことと「出来なかった」ことの割合を検証する。仮に「出来た」のが1割で、「出来なかった」のが9割だったとしても、それも一切気にしない。「出来た」割合が増えるように練習するのみ。

「出来た」割合を増やすのは「反復練習」。読んで字の如く、反省して復習するのが反復練習。もちろん、時間は掛かるかも知れないけど、「出来た」割合が増えれば、当然「出来なかった」割合は減る。だから「出来た」割合が増えることこそが上達の証であるということ。つまり、「成功」と「失敗」とは、「出来た」か「出来なかった」プロセスの割合を結果として表した、或いは、それを周囲が評価したものに過ぎない。だから「失敗」という結果や評価も「出来る」ことを増やす反省材料の宝を与えてもらった考える。「成功」のそれも「出来る」ことを立証する判断材料が豊富になったと考える。されば「失敗」という言葉にネガティブな感情は消えていく。

だから、「成功」して笑うのも「失敗」して泣くのも「自分次第」。

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特に、ジュニア達にはマントラ(祈りの言葉)のようにいつも言い聞かせ、また、彼らが自らも言わせるようにしています。

間もなく開催。2018ロシアW杯日本代表、頑張れ !! \(^o^)/

posted by プロゴルファーKAZU at 16:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピリチュアル

2018年02月19日

2019ルール大改正

2018ルール@.jpg2019 年からスタートする新ルールについて、2017 年の年初にその目的と変更案の詳細がR&A (英国 ゴルフ協会) と USGA (米国 ゴルフ協会)から発表されました.今回の大改訂は、ゴルフの普及に資するルールの簡略化とプレーのスピード化を図ることが目的といわれています。改訂後の新ルールでは、ハザードとスルー・ザ・グリーンというルール上、重要な役割を果たしてきたゴルフ用語がなくなったり、ペナルティーエリア と ジェネラルエリアという新用語が加えられたりしています。これまでのハザードがペナルティーエリア、スルー・ザ・グリーンは ジェネラルエリアと呼ばれるようになり、複雑すぎたと思われるルールを簡略化し、ゲームの本質を変更することなくプレースピード向上に繋げます。また、不必要と思われていた罰則が減り、グリーン上でのプレーとハザード内のプレーがルール違反をせずにプレーしやすい規則になります。さらに、救済方法、特にドロップ方法が大幅に変わります。

ダイヤ 救済 (ボール ドロップ) の規則 簡略化
2018ルールA.jpg救済については、ボールドロップが肩の高さと制限されているものが、どんな高さでも良くなります。右写真のように、地面すれすれ数センチでOK 。但しプレースすることは許されません。また、ドロップが許される範囲も「クラブレングス」というルールから、明確な数値で表現されます。現行のルールでは、救済の起点となるポイントから「1 クラブレングス内のホールに近づかないエリアにボールをドロップする」と定められている無罰の救済のケースは、20インチ(約50cm)内、1 打罰の救済で2クラブレングス内のケースは 80インチ(約2m) 内へと変更されます。今までよりプレーが許されるエリアは狭くなりますが、肩の高さからドロップする必要はありません。

また、ドロップ後にボールが規定のエリアから出てしまう場合、新ルールでは規定のエリア外からのプレーは原則許されません(現行ルールは 2 クラブレングスまでOK)。ドロップの回数上限はなくなり(現行2 回まで)、エリア内に球が止まるよう何回でも可能。但し、どうしても止まらなければ、エリア外の出来るだけ近くにドロップ出来ます。

さらに、1打罰の救済の「ウォーターハザード」は、名称が「ペナルティエリア」と変更され、エリアは赤線(現行のラテラル ウォーターハザード)でマークされることがあらゆるゴルフ場で推奨されます。なので、処置に時間の掛かりやすかった黄色線のペナルティエリアは殆どなくなり、プレースピードは向上するでしょう。

ダイヤ グリーン上のプレーに係わる規制緩和
2018ルール3 .jpgグリーン上でのプレーでは、パットをする時にピンを抜いても抜かなくとも良くなります。つまり、ロングパットで同伴競技者にピンへの付添いを頼みたいケースでピンを残したままでOK。また、下りのパットでピンを残してパットをするような選択肢も可能になります。また、グリーン上で自分のパットのラインに触れることが許され、スパイクマークを含むどんな傷の修復も許されます。加えて、グリーン上で誤ってボールを動かしてしまうケースは、理由の如何を問わず無罰になります。

ダイヤペナルティーエリア内のプレー他
ペナルティエリア (現行のウォーターハザードとバンカー) 内でルースインペディメント(石、葉、小枝など)が取り除けるようになり、バンカー以外ではソールも出来るようになります。ペナルティエリアは 原則 赤杭と赤線で示されますが、境界線が黄色杭と黄色いラインで示されることもあり、前者はレッドペナルティエリア、後者はイエローペナルティエリア と名称が変わります。但し、ペナルティエリアは 黄色杭にする特別な理由がある場所以外は赤にすることが推奨され、殆どの場合、赤杭あるいは赤線で示されることになるでしょう。どちらのエリアも1 打罰で救済を受けられますが、どのような救済かは赤と黄色で異なります。

レッドペナルティエリアの救済は、@ボールがその境界線を横切った位置から 80 インチ(約2m) 内のホールに近付かないエリアにドロップするか、A入ったポイントとピンを結んだ後方線上にドロップするか、B元の位置に戻ることが出来ます。

イエローペナルティエリアの場合は、@入った所からピンを結んだ後方線上にドロップするか、A元の場所に戻ってプレーをするか2つの選択です。なので、レッドペナルティエリアの救済処置の80インチドロップが出来ません。この点がプレー進行の遅れに影響が大きいとされることから、イエローペナルティエリアは出来るだけなくすことが2019年新ルール改正で推奨されるという訳です。

その他、距離測定器の使用許可や1 ホールの最大スコアの設定、スピードプレーの義務化など、ルールがシンプルになってプレースピード向上に繋がることでしょう。

ダイヤ 2019 新ルール大幅改正の概要
1)ボールを探していて、誤って自分のボールを動かしてしまってもペナルティを課さない。
2)救済を受ける場合、地面のすぐ上から、あるいは、どの高さからでも、ボールを落とすことが認められる。
3)どのプレーヤーもドロップエリアが公平に同一になるよう、1 クラブレングス、 2 クラブレングスの代わり、それぞれ20インチ(50p)、80インチ(2m)に統一スケールとなる。
4)ロストボールを探す時間を5 分から3 分にまで短縮。
5)人に付き添われない旗竿をホール内に残したまま、パッティンググリーンからプレーでき、旗竿に当たった場合でもペナルティを課されない。
6)パッティンググリーン上のスパイク痕を含め、グリーンのダメージを直すことができる。
7)貴方がマークし、拾い上げ、リプレースした後で、何らかの理由によりボールが動いた場合は常にボールをリプレースできる。
8)バンカー及びペナルティーエリア(現在はウォーターハザードとされている)のなかで、木の葉、杭などの自然物に触れたり動かしても許される。
9)ペナルティーエリア(現在はウォーターハザードとされている)のなかで、アドレス時・バックスイング時を含め、自分のクラブが地面に触れても許される。
10)ストローク前にスタンスを決めている時、キャディーを自分の後ろに立たせて、アドレス確認等させることを認めない。
11)グリーン上で誤って自分のボールを動かしてまった場合、ペナルティを課さない。
12)ストローク後に、貴方のボールが誤って自分又は自分のゴルフバックに当たった時、ペナルティを課さない。
13)貴方又はキャディーがパットラインに触れても許される。
14)2 打罰でバンカー外での救済を受けることができる、アンプレアブルの選択肢を追加的に認める。
15)各ストロークを40 秒以内でプレイするよう促す新ルール案。
16)プレーヤー全員に、時間を節約するためにストロークプレイで『レディ・ゴルフ』をするよう勧める。
17)ペナルティも含め、委員会が独自の行動規約を採択することを認める。
18)他の人に告げずに、自ボールの確認やダメージをチェックする目的で、ボールを拾い上げても良い。
19)委員会が砂漠やジャングルなどのエリアをペナルティーエリアとして指定できる。
20)あるホールでスコアが委員会の設定による最大スコアに達した場合、ピックアップが認められるという、新ストロークプレイ形式。
21)キャディーが、貴方の許可を受けずにパッティンググリーン上に貴方のボール・マークをして、拾い上げることができる。
22)「ストローク・アンド・ディスタンス(前進4打)」に代わる選択肢で、自分の元のボールが失われた場所、または、アウト・オブ・バウンズになった場所に近い場所から2 打罰でプレーすることが認められる、ということを検討。
23)二度打ちの場合、無罰化を検討。
24)怒りで壊したクラブを引き続き使用できる(例えば曲がったパター等)ことの検討。
25)プレーのために選べるクラブは14 本までとし、たとえストローク中に損傷したとしても、クラブの交換は認められない禁止規定の検討。

などなど、今まで仲間内だけのオリジナルールだったり、疑問視されていたようなルールが無くなって、すっきりした世界共通ルールになりそうです。その分、プレーの進行がより厳格になりますから、その辺もしっかり認知しておきましょう。周囲の皆さんにも伝えて下さいね。

詳細は…https://www.mamejiten.com/golf/diary/R/079.html

※ゴルフ豆知識より抜粋
posted by プロゴルファーKAZU at 12:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ルール・マナー