2012年02月26日

芝目を読む

パッティングの際、真っ直ぐなラインと思ってストロークしたのにカップ間際で急に曲がったり、ピッタリの距離感だったはずなのに大オーバー或いはショートした、といった事があるのは、傾斜によるものだけでなく「芝目」の影響が考えられます。

「芝目を読む」方法として一般的によく知られているのはグリーン面の「光の反射加減」です。なるべく頭を低くしてグリーン面を見渡すと、順目の(目標方向へ芝が向いている)場合は「白っぽく光って」見え、順目の(自分の方へ芝が向いている)場合は「薄暗く黒ずんで」見えます。

順目の場合、ボールと芝の接触部分の抵抗が少なくなります。なので、ボールはよく転がって距離が伸びます。一方、逆目の場合はボールと芝の接触部分の抵抗が大きくなるのでボールの転がりは減速します。ですから順目はカップの想定を近くに、逆目は遠く想定するのが原則です。

また、「カップの切り口」で判断する方法もあります。一見判断がつきにくいのですが、よく観察して見ると切り口が「ハッキリ」している部分(葉先側)と「ボヤけ」ている部分(根っこ側)が見つかります。これは芝が一定方向に向いている(倒れている)ことの表れで、「ハッキリ」側から⇒「ボヤけ」側へと芝が向いていると判断出来るのです。トーナメントでプロがカップをよく覗いているのはこのためです。「虫でもいるのかな?」という訳ではないんですょ。

キャディさんがいれば当然教えてもらえるのですが、任せきりにせずに自分自身で読んでみてキャディさんに確認するようにしてみましょう。グリーンの芝は全て一定方向に向いているとは限りませんので、始めは適切に判断するのは難しいかもしれません。しかし、繰り返しやっていけば必ず適切に「芝目を読む」ことが出来るようになってきます。

3パットを減らし、1パットを増やすためには「芝目を読む」ことは必須条件です。実践していきましょう。

ちなみに、多くのゴルフ場のグリーンで使用されている「ベントグラス」という芝は、水が流れる方向、つまり高い所から低い所へ伸びる性質を持っています。

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2012年02月25日

円熟の熱き魂

毎週欠かさずレッスンを受けているKさん。7年前に大病をわずらって以来ずっとゴルフをすることが出来なかったのですが、体調がようやく戻ってきたので、リハビリを兼ねて復帰を目指し、半年前から7年ぶりにゴルフを再開したのでした。

関東でも有数なゴルフコースのメンバー。ゴルフは若い頃から始めていたそうで、全盛期にはハンデ5までになった実力の持ち主。時にはアンダーパーでラウンドした事もあり、クラブメンバー達には「次のシニアチャンピオンはKさん」と言われていたそうです。
ところが、そんな矢先に不運にも病に倒れてしまったのでした。

Kさん曰く、
「かつて私がやっていた頃と最近はどうも打ち方が違う。なんとか最新の打ち方をマスターしてみんなをビックリさせてやりたいんだよ!」

「みんな」とは「次のシニアチャンピオンはKさん」と言っていたクラブメンバー達の事。この7年の間に「もうKさんは過去の人」になっていると耳にして、どうやら心に火がついたらしいのです。

ゴルフを再開した半年前は150ヤードに届かなかったドライバーの飛距離がもうすぐ200ヤードに。更に、スピンでピタリと止める低いアプローチを特訓中。桜が咲いたらラウンドレッスンに行きたいそうです。

温和な顔に醸(かも)し出す気品、優しげな瞳の奥に見え隠れする鋭い眼光。問診、腰痛・関節痛なし。所見、身体異常なし。Kさん御年80歳。教わっているのは私の方なのかもしれません。

posted by プロゴルファーKAZU at 23:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション