2012年02月19日

グリーンへのショット

「さあ、これからグリーンへのショットだ!」という時、どこを狙っていますか? 
「出来る限りピンに近づけたい」「近ければパターも楽」「ベタピンの爽快感を味わいたい」といった様々な気持ちで多くの人が直接ピンを狙っていることでしょう。

私がまだ研修生だった20年程前の話。研修生生活も3年目を迎え、平均スコアは80を切り始めていたのですが、それでもプロを目指している者としてはまだ未熟な成績でした。勿論、時々平均を上回るスコアは出るのですが、パープレー(72)以下のスコアでラウンドをしたことは無く、伸び悩みに苦しんでいました。そこでプロに聞いてみたのです。

「なかなかスコアが伸びない原因は何が考えられますか?」 するとプロは、

「グリーンの何処を狙っている? もしかしてピンじゃないか? それではスコアは出せん。グリーンに乗せる時はピンが何処に立っていても無視。全て中央を狙うことだ。」

その頃は「正確なショットで毎回ピンを狙っていくのが当然」と思っていたので正直戸惑いましたが、その言葉を信じて早速コースで実践してみることにしました。

結果は、なんと2バーディ2ボギーのスコア72。技術力は何も変わっていないのに、ゴルフを始めてから初のパープレーでラウンドした日となったのです。

ピンポジションは全ホール異なります。ましてやグリーンの端に立っていれば難易度は高く、直接ピンを狙えば少し曲がっただけでラフやバンカーに入ってしまいます。一方、全長40ヤード以上もある巨大グリーンは別として、一般的な全長30ヤード前後のグリーンでは、ピンを無視してグリーン中央を狙えうことで、たとえ曲がってもグリーンのどこかに乗る可能性が高まります。また、ターゲットも大きくなるので気持ち的にも余裕が生まれてミスも減少するのです。

「出来る限りピンに近く」という心は、レベルに関係なくミスを生みやすい考え方です。「グリーン中央を狙って、寄ったらラッキー」という位の気持ちでプレーすることが大切なのかもしれませんね。

posted by プロゴルファーKAZU at 23:21 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション

2012年02月18日

パターの距離感

パターの距離感を出すために、どのうような練習していますか? 「振り幅」「強さ」「ストロークのスピード」と多様な練習方法がありますが、繊細さが最も必要となるパッティングの「距離感」には、とても苦労させられるものです。

この「距離感」とは両眼が正常な人なら誰もが持っている感覚です。例えば、車の運転でスピードに合わせて車間距離を保つことが出来るのも、この「距離感」が潜在的にあるから。なので、本来持っている距離感を引き出す練習をすれば、苦手なロングパットもしっかりと寄せられるようになれるはずです。

そこで、「パッティング・ラリー」という練習をご紹介します。

これは練習グリーンで1つのボールを二人で打ち合う「ラリー練習」。そう、テニスやキャッチボールと同じイメージ。まず最初は、お互いの距離を5〜6ヤードから練習。相手から来たボールをパターヘッドで受け止めたら、すぐに打ち返します。相手方も同様です。

この練習の大切なポイントは「時間をかけない」「何も考えない」こと。アドレスもフェイスの向きもテイクバックも何も気にしません。とにかく相手から来たボールをすぐ打ち返すのです。何も考えませんから、始めは上手くいきません。それでも構わず続けます。意識は常に「ボールと相手」。相手が受け止めやすいように優しく柔らかい球質をイメージして、足元に「打って、差し上げる」のです。

慣れてきたら15ヤード位まで離れて、それからまた少しずつ距離を縮めて元の5〜6ヤードの距離になったところで終了。時間にして10分程度です。

やってみると分かるのですが、アドレスやティクバック、フェイスの向きなど打ち方は「何も考えない」のに不思議とボールは芯に当たって、相手の足元に真っ直ぐ転がって行きます。また相手方も同じように感じています。そして、この練習の繰り返しで「距離感」が磨かれてくるのは勿論、高い集中力もつきます。そして、いかに普段「考えすぎ」であることに気が付くはずです。

距離感とは文字通り「感」。考えるのではなく「感じる」ことが大切なのです。

posted by プロゴルファーKAZU at 23:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | テクニカル