2012年02月03日

練習の心

練習場でボールを打っている時ってどんなことを考えていますか?

「何で右へ行ったのかな・・・」「腰の回転が足りないかな?」「ヘッドアップしているのかな?」「腕がまっすぐ伸びてないのかな?」「肘が開いているかな?」etc・・・など色んなことが頭に駆け巡っていませんか?

「まっすぐ飛ぶ方法」を探して1球1球色々と考えます。で、時折あるのです。瞬時に「まっすぐ飛ぶ」ビンゴ発見して、「よ〜し、これで開眼したぞ!!」と。

ところが、後日同じようにやってみると全く通用しない。「この間のアレは一体何だったのだろう・・・」と落胆するものの、また探すのです。あの感触と球筋を求めて。「その方法さえ見つかればきっと・・・自分だって」と。

それはそれで一つのゴルフの楽しみ方かもしれません。でも、そのような練習の心では本当の上達は難しいかも知れません。なぜなら「まっすぐ飛ぶ方法」を見つけ出すこと自体が難しいからです。いや、もしやまた見つけ出せるかも知れませんが正直オススメ出来ません。

私が日頃レッスンしているのは「方向と飛距離のバランス」に準じたボールに適切なスピン回転を与えるための論理的な「身体の使い方&クラブ(特にヘッド)の使い方」。で、それをマスターするため必要な「メンタル・テクニック・フィジカル」など多面的な習得プロセス。勿論、段階的な「コツ」は有りますが、一般には知られざる特殊な方法、いわゆる「虎の巻」といった内容ではありません。

練習とは本来、目標や目的に向かって「課題を試す・身体で覚える」こと。教科書はそれらを知るために活用・参考にすべきもので、レッスンは教科書からは得られない「眼で見る・肌で感じる」ための直接指導。そして、課題は何度でも何日でも何ヶ月でも出来るまで繰り返す、それが王道(*1)。時間をかけて身に付けゆくものは、本物の実力となっていきます。

一方、「まっすぐ飛ぶ方法」を探す練習は覇道(*2)のような気がします。いや、今までのゴルフレッスンの風潮そのものが覇道だったのかも知れません。もちろん、従来の方法でポイントが見つかり、それを実践することで、すぐ素晴らしい球筋になる事があります。しかし、それは「付け焼刃」みたいなもの。すぐに出た結果は脆(もろ)く落ちやすいものです。

*1 王道・・・ 権力・武力によらず、仁徳を基として国を治める方法。
*2 覇道・・・ 仁徳によらず、武力・権力・謀略によって天下を支配する方法。

posted by プロゴルファーKAZU at 00:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピリチュアル