2012年05月25日

ジュニア&シニアの心

ジュニアを指導する場合、成長期の年齢によって接し方を少しづつ変化させてコミュニケーションをとることが大切です。

小学校低学年(6〜10歳)の頃は、両親やコーチの熱い視線と心がダイレクトに伝わる時期です。なので、この頃の子供達には期待する態度を持って接しましょう。子供達は期待に答えようと純粋に一生懸命頑張ります。また、頑張っていることを「褒める」ことも大切です。子供達はまた褒められたくて、或いは親やコーチの喜ぶ姿がまた見たくて、もっと一生懸命になって大きな喜びを感じていきます。とても可愛らしいですね。

その後、小学校高学年⇒中学生⇒高校生と成長するに伴い仲間意識が強くなったり、或いは論理的や多感多情になったりと態度が多様に変化していきます。なので、この時期の成長過程には大人が気を利かせた配慮のある接し方が必要です。仲間意識の強いときには「仲間を肯定」する、論理的な話にきちんと「耳を傾ける」、多感多情になったりしていても「大きな心で受け止める」、といった接し方が必要です。しかし、身勝手な行動や言動、危険行為に対しては「愛情」を持って厳しく・丁寧に注意することは勿論必要です。

但し、どの時期もユーモアや優しさのある指導者を好む傾向が強いので、常に子供達へのチャレンジ精神で一緒に楽しく学ぶ、というスタンスが大切です。

一方、シニアの場合は、ゴルフを学ぶことは技能の向上だけではなく、「人間的成長や豊な人生を過ごすことが目的である」ことを知って頂くことがとても大切です。しかし、長年培ってきた技術力や知識を、新たに精神的なレベルアップとリンクさせることはなかなか難しいところ。ともするとプライドを傷つけかねません。

また、年齢幅が広く、生活の基盤・背景も当然異なります。従って、シニアゴルファーの方々が何を期待し要求しているかを的確に把握し、それらに応えられるよう豊富な知識と眼力を持って接していけるよう、私達指導者もまた努力を続けていかなければなりません。

更に、「今、ゴルフが出来る幸福感」即ちゴルフやレッスンそのものの価値観を見い出し高めていくこと、それを共有できる仲間と手をとって進んでいくこと、これらを根気よく伝えていくことも私達指導者の大切な役割だと思います。

特に、東日本大震災・原発事故から1年以上が過ぎ、いつしか当たり前の生活に戻って薄れつつある記憶の中、「今日と同じ明日があるとは限らない」今をゴルフと共に大切に生きること、その幸福を伝えていければ、と願ってやみません。

posted by プロゴルファーKAZU at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ジュニア

2012年05月18日

障害者とゴルフ

ゴルフは健常者のみならず、障害のある方にも楽しんで頂けるスポーツです。私達PGA会員は、そんな方々と一緒に学んでいける環境をつくる努力をしています。

例えば、ゴルフスクール生の中に聴覚障害者がいた場合、まず障害の程度を問診してどの程度聞こえているのかを確認し、主治医からの禁止事項などをきちんと把握するようにします。また、聴覚障害者であることを他の生徒に知らせて良いかどうかも確認して、知られたくない場合は団体レッスンより個人レッスンを勧めています。

もし、聴覚障害があることを周囲に知らせても良い場合、ゴルフスクールでは聞こえてない場合の聴覚障害者と他の生徒さん達とのコミュニケーションへの配慮が必要です。

そこで最優先に配慮するのは安全面。ゴルフレンジでは障害者が他の生徒の動きを確認できるよう左側打席(障害者が左利きの場合は右側打席)を使用します。また、振ってはいけない時の合図を全員で意思統一。さらに、陽が当たる場所では指導者(プロ・コーチ)が太陽に面して立つようにして、バックグラウンドノイズ(音楽など)は最小限にします。

技術指導においては、読唇が出来るようゆっくりと大きな口でしゃべり、表情やボディランゲージを使います。また、障害者の言葉が分かりにくい時、理解出来ないままにはしません。その場合は、メモなどで筆談して時間外でもフォロー。さらに、予め練習内容やポイントを書いた資料を準備しておくことも必要です。

もし、コミュニケーションが通じないと、障害者だけでなく他の生徒にとってもバリアが出来てしまい兼ねません。ともすると、障害者に「障害を克服する努力」を強いたり、また他の生徒に「障害者を援助する努力」を強いてしまいがち。それでは障害者の受け入れを放棄したも同じで、ゴルフスクールとして成り立ってるとは言えません。

従って、自立支援の観点も含めて障害者と他の生徒が自然体で触れ合い、さらに技術や心を高め合って楽しいゴルフライフ過ごせるよう、ゴルフスクール(指導者・プロ・コーチ)はこうした配慮のあるサポート体制を作る努力をしていくことが務めなのです。

ちなみに左図は「聴覚障害者マーク」。車を運転する際は、初心者マークと同様に「周囲のドライバーはこの標識を掲示した車両を保護する義務を有し、幅寄せ・割り込み(やむを得ない場合は除く)などの行為を行なってはならない」と定められており、このマークの表示車に対して幅寄せ・割り込みをした場合は交通違反となる、となっています。(2008年改正・道路交通法)

posted by プロゴルファーKAZU at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション