2012年05月12日

水分補給

水分補給の重要性は、体内の水の働きとしての溶解作用・運搬作用・体温保持にあります。

「溶解作用」とは、体内で行う化学反応が全て水に溶けて初めて進行することをいいます。また、「運搬作用」とは体内における物質の移動・細胞内外の移動をつかさどり老廃物の排泄や栄養物質の運搬をする作用。そして「体温保持」とは、気温や室温が低下しても、水はその比熱が大きいために体温を低下しにくくさせる性質があり、体温が高くなっても皮質より汗を出し、気化熱を奪わせて効果的に体温を下げる作用があることをいいます。

特に、エネルギー代謝が亢進するため大量の熱が産生される運動時の体温上昇は、水分の摂取により効果的な発汗を促し、熱を放散させることにより抑制。従って、運動における水分補給は、体内の水分量を維持することを第一に考えなくてはなりません。

さらに、運動によって使用されたエネルギーや栄養素〔電解質・糖質など〕を水分補給の際に摂取することが、パフォーマンスを維持することだけではなく、脱水による熱射病や熱痙攣(ねつけいれん)などの防止も含めて重要な要素となります。

運動時における水分摂取の方法は、まず運動前から十分に水分補給をした上で運動を始めること。但し、運動直前や運動開始後の早い時期に糖質の多い水分を摂取すると、血液中のインスリンレベルが高くなって一時的な低血糖となりパフォーマンスを損なう可能性があります。また、インスリンの作用によって脂質の利用が抑えられ、グリコーゲンの利用が高くなり疲労しやくなるので注意が必要です。

運動中は、喉が乾いたという口渇感が起こってから水分を摂取するのではなく、定期的に水分を補給しなくてはなりません。また、運動中の水分補給は、電解質と糖質の補給をすることがパフォーマンスを損なわないためにとても重要です。なので、これらが含まれる「スポーツドリンク」を積極的に摂取するよう心がけましょう。

運動後に非常に濃い尿が少量しか排泄されなかったり、数時間も尿意を催さなかったりする場合は、運動中の水分摂取量が足りなかったことを意味します。運動後もスポーツドリンクを中心に、身体から失った水分を充分補給することが大切です。

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2012年05月10日

ゴルフと突然死

ゴルフは高度な心肺能力を必要とせず、年齢や競技レベルに関係なく楽しむことが可能なスポーツです。しかし、天候や気候・環境の影響を受けやすく、年齢層の幅が大きいスポーツであるため、突然死の発生率が高いのも現状です。

社会生活基本調査によると、ゴルフを行っている人は日本の人口全体の約10%を占め、年齢層は30歳から60歳に多く、最も行っているのは55〜59歳の年齢層。中でもスポーツ中の突然死にゴルフが占める割合は、40〜50歳が25%、60歳以降が27%と高くなっています。

ゴルフにおける中高年の突然死の原因は、心筋梗塞(50%)と脳卒中(20%)。その背景には生活習慣病の存在があります。高血圧症・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症など、いわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるものです。また、飲酒や喫煙も心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因となったり、或いは仕事の無理や睡眠不足・緊張なども引き金になるケースもあります。

一方、ゴルフの突然死における内科的要因の42%が脱水症状による熱中症。症状には頭痛・目眩・吐き気・筋肉の痙攣(けいれん)などがあり、湿度が高く気温が28℃以上の時に発症しやすくなります。これらは肥満者や暑さに慣れていない人に多く、特に高齢者は症状が悪化しやすいので注意が必要です。

熱中症対策にはスポーツドリンクを充分摂って水分・塩分を補給し、熱中症が疑われる場合には意識や脈・体温などを必ず確認します。
更に、症状によっては(特に重症や有事の場合)すぐに医療処置が行えるよう、日頃からAEDや救急体制による措置の確認をしておくことも最善な予防対策です。

ちなみに、ベテランのキャディさん聞いた話によると、夏場にキャディ業務で熱中症で倒れる人の多くは、体力があるはずの20才代の「若手」。理由はベテランのキャディさんが夏場「梅干」をたくさん摂取するのに対して、若手のキャディさんはほとんど口にしないから。この梅干による塩分摂取量がとても大きく業務に左右するのだそうです。

突然死の予防には、日頃からメディカルチェックを行って疾患の存在の確認や疾患のコントロールをすることが大切。また、当日の体調をチェックし、内科的疾患がある場合は絶対に無理なプレーは避けましょう。

posted by プロゴルファーKAZU at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヘルシー