2012年05月18日

障害者とゴルフ

ゴルフは健常者のみならず、障害のある方にも楽しんで頂けるスポーツです。私達PGA会員は、そんな方々と一緒に学んでいける環境をつくる努力をしています。

例えば、ゴルフスクール生の中に聴覚障害者がいた場合、まず障害の程度を問診してどの程度聞こえているのかを確認し、主治医からの禁止事項などをきちんと把握するようにします。また、聴覚障害者であることを他の生徒に知らせて良いかどうかも確認して、知られたくない場合は団体レッスンより個人レッスンを勧めています。

もし、聴覚障害があることを周囲に知らせても良い場合、ゴルフスクールでは聞こえてない場合の聴覚障害者と他の生徒さん達とのコミュニケーションへの配慮が必要です。

そこで最優先に配慮するのは安全面。ゴルフレンジでは障害者が他の生徒の動きを確認できるよう左側打席(障害者が左利きの場合は右側打席)を使用します。また、振ってはいけない時の合図を全員で意思統一。さらに、陽が当たる場所では指導者(プロ・コーチ)が太陽に面して立つようにして、バックグラウンドノイズ(音楽など)は最小限にします。

技術指導においては、読唇が出来るようゆっくりと大きな口でしゃべり、表情やボディランゲージを使います。また、障害者の言葉が分かりにくい時、理解出来ないままにはしません。その場合は、メモなどで筆談して時間外でもフォロー。さらに、予め練習内容やポイントを書いた資料を準備しておくことも必要です。

もし、コミュニケーションが通じないと、障害者だけでなく他の生徒にとってもバリアが出来てしまい兼ねません。ともすると、障害者に「障害を克服する努力」を強いたり、また他の生徒に「障害者を援助する努力」を強いてしまいがち。それでは障害者の受け入れを放棄したも同じで、ゴルフスクールとして成り立ってるとは言えません。

従って、自立支援の観点も含めて障害者と他の生徒が自然体で触れ合い、さらに技術や心を高め合って楽しいゴルフライフ過ごせるよう、ゴルフスクール(指導者・プロ・コーチ)はこうした配慮のあるサポート体制を作る努力をしていくことが務めなのです。

ちなみに左図は「聴覚障害者マーク」。車を運転する際は、初心者マークと同様に「周囲のドライバーはこの標識を掲示した車両を保護する義務を有し、幅寄せ・割り込み(やむを得ない場合は除く)などの行為を行なってはならない」と定められており、このマークの表示車に対して幅寄せ・割り込みをした場合は交通違反となる、となっています。(2008年改正・道路交通法)

posted by プロゴルファーKAZU at 23:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション