2012年07月30日

二重振り子

ゴルフスィングにおける二重振り子は、足腰や体幹の大きな筋肉で、腕とクラブのコック−*1)アンコックを利用した大きな力を発揮するために不可欠な動きです。

二重振り子は、バックスィングの頂点で最小になったコック角(<90度)を、ダウンスィングで鋭角に保ってグリップを加速、コック角が90度より広くなったらグリップを減速(アンコック)させる動き。

但し、この動きを実現するには、手首の6通りの動き(*2・下図参照)橈屈―尺屈、掌屈−背屈、回内−回外(リストターン) を上手に組み合わせることがポイントとなります。(この組合わせについての詳細は、後日また…)

しかし、グリップ(握り)が強すぎる人や初心者には、最初からなかなか手首を自由に動かすことが出来ず、スムースなアンコックは難しいものです。特に、回内−回外の動きはフェイスの向きを変化させるため、コック・アンコックが上手く出来てもフェイスの向きが狂ってしまうことがあります。

さらに、アンコックのタイミングが遅れるとフェイスが開いてトップしたり、早すぎるとフェイスがかぶってダフってしまいます。こうした点から、二重振り子の実現が難しく感じられる人は、始めから「二重振り子」を意識した練習よりも、「グリップを弱く、または優しく握る」といったことから練習してみると良いでしょう。
((2012/2/28)軽く握るわけ・参照)

ちなみに、先の二重振り子の図を見て「右腕の動き」と「左腕の動き」どちらの動きに感じましたか? 「ゴルフは利き腕」とか「左腕でスィング」という漠然としたセオリーより、単純に自分が感じた方の腕の動きを意識して、この二重振り子の動きを練習してみて下さい。今までにない感覚を掴めるかも知れません。

*1)アンコック・・・バックスィング時に曲けだ首を、ダウンスィング時に伸ばすこと。

*2)手首の6通りの動き・・・下図参照


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2012年07月23日

球にアドレス

ゴルフでは「球にアドレス」という用語をよく使います。「アドレス」とはボールに対して構える(セットアップする)こと全般を総称して、漠然と受け止められがちですが、その定義はルール上とても重要で、ルールブックにもハッキリと位置づけられています。

実はこの「球にアドレス」という定義、今年2012年にその内容が改定されました。競技に参加する人はもちろん、すべてのゴルファーにとってこれをしっかりと把握・理解することはプレーをする上で重要な問題。改定前・改定後の違いを知っておきましょう。

参照してみると…

2011年R&Aゴルフ規則 第2章 用語の定義 (変更前)
2.球にアドレス(Addressing the Ball)
プレーヤーはスタンスをとってクラブを地面につけた時に、そのプレーヤーは「球にアドレス」したことになる。ただし、ハザード内では、プレーヤーがスタンスを取った時に、そのプレーヤーは球にアドレスしたことになる。

…に対して、

2012年R&Aゴルフ規則 第2章 用語の定義 (変更後)
2.球にアドレス(Addressing the Ball)
プレーヤーがスタンスをとったかどうかにかかわらず、球の直前、または直後の地面にクラブを置いた時にそのプレーヤーは「球にアドレス」をしたことになる。

…となっています。

大きな相違点は「スタンスをとってクラブを地面に付けた時」⇒「スタンスをとらなくてもボールの直前直後にクラブを置いた時」という部分。以前はスタンスをとった時点からにクラブを地面のどこに置いても「アドレスした」と見なされたのですが、改定後は「スタンスは関係なくボールの直ぐ近くにクラブを置いた時点」で「アドレスした」と見なさせるようになりました。

また、これまではソールすることが許されない(地面にクラブを置くことが出来ない)ハザードでは、「スタンスをとった時点」が「アドレスした」という定義でしたが、池や川など「スタンスを取った時点」で球が動いてしまう可能性の高い場所では、あまりにも厳しすぎる定義となっていました。

このため、R&AとUSGAはその定義を改定。2012年ゴルフ規則から、一般的にプレーヤーがハザード内で球にアドレスすることの規定は削除されました。つまり「もはやハザードではアドレスはない」ということになったのです。

ちなみに、改定後の「ボールの直前直後」とはボールから約5cmまで離れた所で、約15cm程離れていれば「アドレスではない」ということだそうです。で、この間の10cmはいわゆる「グレーゾーン」。曖昧な部分が残っているので、まだ改定の余地がありそうですね。(重要な点は、プレーヤーがボールの近くにいた時に球が動いた場合、アドレスした影響なのかどうか、という事を見定める観点からなのです。)

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