2013年01月29日

体重移動

ゴルフスィングにおける「体重移動」は、ボールをより遠くへ飛ばすための大切なメソッド。例えば野球の投手のピッチング、或いはテニスのサービスやバトミントンのスマッシュなど、他のスポーツでもパワーを生み出す動きの殆どに「体重移動」が見られます。

他のスポーツではプレーの動作中に無意識におこなわれる体重移動も、ゴルフになると難しくなります。それは、他のスポーツのほとんどが「動⇒動」のプレーであるのに対し、ゴルフは「静⇒動」のプレーだから。実は、この「静」の僅かな時間がやっかいで、「ティクバックはこう引いて…」「切り返しはこうで…」「顔は残して…」「フォーローは伸ばして…」と様々なイメージが頭の中を廻(めぐ)ってしまいます。

気が付いたときには既に体はガチガチで、結果は痛恨のミスショット。結局イメージした事は何も出来ずに「どうにでもなれ!」と開き直って打ち直した途端にベストショットだった、なんてことはよくあります。

もちろん、最初から開き直ってスィング出来ればベスト。しかし、何が今の自分にとって一番のポイントなのか不明確だったり、その不安感や迷いを払拭する解決策を見出したい思いがあったりすれば、尚更のこと色々と考えずにはいられません。

そこで、チェックポイントを一点に、そう「体重移動」のメソッドに集中してみましょう。なぜなら、ひとつひとつ細かいポイントを意識するより、大きな体幹を利用できる「体重移動」の意識の方が総体的にナイスショットが多く生まれる可能性が高いからです。(以下、右利きの人を対象として)

@ 左肩・顎・右股関節・右膝・右くるぶし(内側)が一直線になるように動く。始動は左肩や左上腕、或いは背中を目標に向けるように意識すると○。両膝から下はなるべく静止が吉。

A 捻転差によるキツさを感じる場合は無理をせず、右股関節(右腰)の回転を大きくしたり、両膝を動かしてもよい。

自分の動きが実際にどこまで出来ているのか確認するのは、自身の内側からの感覚だけで掴むのは難しいものです。なので、繰り返し鏡や影などで確認したり、キャディさんや同伴者(プレー中は×)或いはコーチにチェックしてもらうなど第三者の目を受け入れる事も大切です。

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2013年01月14日

冬場のショット練習

年末年始の忙しさも一段落して、「久々に練習でも」と意気揚々と練習場へ行ってみたら、まるで自分ではないかのような不調さにガックリ。「ついこの間まで調子良かったのに…」と、なんだか腑に落ちない思いの年明け初練習だった人も多いことでしょう。

原因は単純に練習不足よる身体のキレや感覚がズレてしまっているせい。どんなスポーツでも暫くプレーから遠のけば年齢やレベルに関係なく調子は狂うもの。なので「感覚が戻ってくるまでの辛抱」と2〜3週間はアップ感覚で「適当」に軽めに練習をこなしていれば、やがて調子は必ず戻ってくるのですが...

ところが、ついつい焦っていきなり力んでドライバーショットの練習を沢山したり、あれこれとスィング理論の追求ばかり。それでは逆に調子をもっと崩したり、場合によっては身体を痛めてしまいます。なので、久しぶりの練習なら尚更のこと怪我と考えすぎに注意。PWや9Iなどのショートアイアンでハーフショットやクォーターショットの練習をするのがベストです。(以降、右利きの人を対象として)

プロでも冬場のショット練習は、ショートアイアンでハーフショットが中心です。その目的は「下半身作り」と「スィング作り」。ボールの行方は二の次で、方向性や飛距離を求める練習ではありません(結果として飛距離や方向性に繋がります)。ハーフショット練習の基本は、スタンス狭め、バックストロークは3時の位置でヘッドを静止。この際、右股関節に上体が乗っているかチェック。一方、フォローは9時の位置でヘッドを止める。こちらも左股関節に上体が乗っているかをチェック。また、前傾姿勢を崩さずにキープ出来ているかどうかも重要です。

地味でとても小さな動きの練習ですが、やってみると「腹筋・背筋・太腿・脹脛(ふくらはぎ)」何よりインナーマッスル(大腰筋)を使うので体力を結構消耗します。なので、この練習を繰り返し続けていくと、強くキレのある下半身の動き、また正確なインパクトゾーンが形成されます。体力づくりの冬場だからこそ地力を高め、春先からのトップシーズンに向けて飛躍した実力を発揮するためにも重要な練習です。

ちなみにハーフショットの距離は、PWで男性50ヤード前後、女性は40ヤード前後が目安。これ以上の飛距離が出ている場合はスィング幅が思った以上に大きくなっています。そんな時はもう一度バックストロークが3時の位置、フォローは9時の位置で静止しているかをチェック。いずれも出来る限りスローテンポな動きを心がけます。また、ショット練習全体の30〜50%をこの練習に費やすことが出来れば、きっと高い成果を得られることでしょう。

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posted by プロゴルファーKAZU at 20:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | フィジカル