2013年02月28日

セットアップ(体の向き)

プロや上級者はアドレス(構え)がとても綺麗です。それは練習を積み重ねてきた結果であることは勿論、ターゲットに対する体のラインが正しくセットアップされているからこそ。これはアベレージゴルファーも参考にすべき点で、綺麗なアドレスを身に付けるのみならずスコアアップにも繋がるポイントです。ここで云うセットアップとは、概してスイングのためのアドレス(構え)が完了するまでの動作を意味します。

プロのトーナメントでもターゲットラインに対する正しい体の向きの確保のため、ショットごとに帯同キャディが体の向きを入念にチェックします。そう、たとえプロでも常に正しい体の向きの確保するのは難しいもので、逆に言えば、正しく「体の向きの確保」が出来ればナイスショットの確率もグッと上がる訳です。それには 1.「飛球ライン」2.「肩・腰・膝(ひざ)のライン」3.「目線のライン」をそれぞれスクェア(平行)に保つことが重要なポイントになります。

@「飛球ライン」
ボールからターゲットまで延長したラインを「飛球ライン」或いは「ターゲットライン」といいます。これが体の向きのライン全ての基準。但し、感覚だけでこのラインに体の向きを合わせるには不安定さが伴うため、ライン上のボールの50〜60cm先に葉っぱや穴などのスパット(目印)になるようなモノを見つけて「飛球ライン」の延長線を確認するのが○。プロの多くもこの方法を実践しています。

A「肩・腰・膝(ひざ)のライン」
「肩・腰・膝のライン」の中でも、特に「肩・腰のライン」は感覚によるセルフチェックは難しいもの。なので、スタート前にガラスや鏡でチェックする、或いはキャディさん見てもらうなど第三者の目を利用するのがベスト(競技中は同伴者は×)。鏡が無かったりキャディさんがいない場合のセルフチェックは、クラブのシャフト部分を左右股関節に当てて「飛球ライン」に対してスクェアかどうか確認してみるのも○。

B「目線のライン」
ターゲットを確認する際に「目線のライン」と「飛球ライン」を交差させてしまうことがあります。すると、それに吊られて「肩・腰・膝のライン」まで「飛球ライン」と交差することに。これを回避するには「飛球ライン」と「目線のライン」それぞれにクラブを併せて後方から確認してみるのが○。例えば、ターゲットが150ヤ−ド先付近だとすると「目線のライン」の延長線上は「飛球ライン」より約10ヤード程左を向いています。つまり「飛球ライン」と「目線のライン」は交わることなく、どちらかといえば「扇(おうぎ)状の広がり」をしていることが分かります。だから、ドライバー等の長いクラブになるほどターゲットより左に目線を置くべき事を知っていなければなりません(右利きの人の場合)。ちなみに、セットアップでいつも目標の右を向いてしまう原因の多くがこれ。心当たりのある人は参考にしてみるといいかも知れません。


posted by プロゴルファーKAZU at 23:57 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション

2013年02月16日

シャフト・トルク

「シャフト・トルク」とは、主にインパクト時の衝撃等によるシャフトの捻(ね)じれの強度を表す総称的な技術用語です。その捻じれの硬さはトルクに抵抗するシャフトの力を言い、多くのシャフトの裏側などに表示されています(Tq=4.6など)。また、一般的に数値が少ないものを「ロー・トルク」、多いものを「ハイ・トルク」といいます。

「シャフト・トルク」はスィングのフィーリングと正確性、また、弾道や飛距離への影響などボールの飛び方へ大きく影響します。なので、快適なショットを飛ばすため、或いは自分にピッタリ合ったクラブ選びのポイントとして詳しく知っておきたい基礎知識です。

@ ロー・トルク (4.0度未満) …… 捻じれの量が小さい、即ち捻じれにくいシャフトの特徴(トルクの測定値が低い : Tq<4.0)を説明するもの。ロー・トルクのシャフトは弾道はやや低くなり方向性が良くなります。一方、シャフト・フレックス(L、R、Sなど)が硬くて自分に合わなかった場合には、ダウンスィングやインパクト時に伝わるヘッドの感触や手応えが減少して硬い感じがします。

A ハイ・トルク (4.0度以上) …… 捻じれの量が大きい、即ち捻じれやすいシャフトの特徴(トルクの測定値が高い…Tq≧4.0)を説明するもの。ハイ・トルクのシャフトは弾道がやや高くなる一方、ヘッドスピードの速い人は方向性が悪くなります。しかし、ヘッドスピードの遅い人にとっては方向性が安定します。また、シャフトから伝わるヘッドの感触やインパクトの手応えが増して、スィング時にシャフト全体が柔らかく感じられます。

シャフト・フレックスが硬く(S,Xなど)でも、ハイ・トルクのシャフトの場合はインパクトが柔らかい感触になります。逆に、シャフト・フレックスが柔らかく(L,A, Rなど)ても、ロートルクの場合はインパクトが硬い感触になります。従って、シャフト・フレックスとトルクの組合わせのバランスがピッタリ合うと「距離と方向性が両方共に良くなる」こともあり、我々プロも常に探求している部分。自分にとって最良のスペックを見つけることが出来たら、ゴルフは間違いなくもっと充実したものになります。

但し、メーカーによる数値基準の差や求める球筋を吟味する専門知識を必要とされる部分でもあるので、自分の適正トルクを調べる場合にはショップのクラブアドバイザーやプロに詳しく聞いてみることが賢明です。


posted by プロゴルファーKAZU at 09:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | チェーンナップ