2014年02月28日

ゴルフ場の雪

西日本から北日本の太平洋側を中心に広い範囲で湿った雪が降り、特に14日夜から15日にかけて、東日本、東北地方の内陸部で記録的な大雪となりました(近隣では秩父98cm、前橋76cm、熊谷67cmなどいずれも最深積雪深歴代1位)。2週間経った今もこの豪雪被害を受けたまま閉場を余儀なくされているゴルフ場がまだ多数あって、群馬県のあるゴルフ場では、まだ雪50cm以上積もっていて、コース内に除雪の車が入ることもできないとの事。本当に一日も早く通常営業ができるようになって欲しいと願うばかりですが、今回ばかりは雨が降ったり気温が上がって溶けてくるまで、じっと堪(こら)えて待つしかないのかも知れません。

かといって、ただじっと雪を眺めている訳にもいきません。当然、休場が続けば続くほどゴルフ場は大損害。なので、一日も早く開場するために従業員総出で必死に除雪作業に当たります。しかし、ゴルフ場の敷地は広大。その雪を除雪するには膨大な作業と時間を費やさなければなりません。

クラブハウス周辺や駐車場及びカート道路などはスコップで掻き分けて除雪することができますが、柔らかい芝の上の雪を除雪するのにスコップを使用しては芝を傷めてしまいます。また、塩化カルシウムなど融雪剤を使用する方法も考えられることですが、残念ながら芝がダメになってしまうのでこれまた使用不可。

では、どうするか。

ゴルフ場に雪が積もって休場が長引く場合、キャディさんも、コース管理部の人も、クラブハウス内の職員もみんなでコースを歩きます。そう、ひたすら歩いて雪に「凸凹」を付けるのです。「凸凹」を付ければ、雪に太陽の光を受ける面も増えて雪面の温度を上昇して融雪を促す効果が期待出来るからです。

また、それぞれの手に「目土袋」を持ってフェアーウェイを中心に目土(ディボット用の土砂・有機肥料入り)をバラ撒きます。これは、光を吸収する黒い墨を撒いて温度を上昇させ融雪を促すのと一緒ですが、雪が溶けた後にまもなく芽を出す新芽に対しても優しいので、さらに二重の効果が期待出来ます。また、有機肥料入りの場合は、微生物による発熱作用もありさらに融雪を促します。ただ、臭いがひどいのが難点ですが...

しかしながら、今回の雪は先にも述べたように、軒並み歴代1位の最深積雪深を記録しているので過去の除雪作業とは桁違い。コース内を歩くと言っても、どれだけ大変な体力を消耗しているか想像できます。きっと1日1ホール歩くことも困難だったことでしょう。

時が立つにつれ、ひとつまたひとつと南寄りのゴルフ場からようやく「開場」の声が聞こえてくるようになってきました。従業員の皆様には本当に本当に「お疲れ様でした」と声を掛けてあげたいですね。一日も早く全国のゴルフ場がこの豪雪被害を乗り越えて、平常に戻り、大勢のお客様で溢れることを祈っています。



posted by プロゴルファーKAZU at 23:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピリチュアル