2015年01月04日

トリロジー論

trilogy.jpgゴルフのスイング理論は、太い幹を持った3つの理論に大別されると私は考えています。この3つの理論の違いはボールの捉え方の基本的な考えの違いによるもので、これを「トリロジー論」名付けています。「トリロジー」とは、3つ(トリオ)の理論(ロジック)を合わせ持った言葉で、和訳では三部作(さんぶさく 英語:trilogy)、即ち三つにそれぞれ分かれていながら同じ一つの主題を持つ作品群のことをいいます。また、「過去」「現在」「未来」をあらわす3ストーン・ダイアモンドペンダントを「トリロジー」と呼んでいることでも広く知られています。

その3つの理論をそれぞれをA論、B論、C論とすると、A論は体の回転を主とするボディーターン方式(でんでん太鼓型)。一方、C論は間逆で対極的にクラブの回転(ローリング)を主とするアーム(+αリスト)ターン方式(ハンドル型)。もう一方のB論は、A論の体の回転及びC論の腕の回転を適度にミックスさせたボディターン+αの中間型です。

では、3つの理論をそれぞれ要約して解説しましょう。(以下、右利きを対象として)

ABC-inpact.jpg

A論は、腰や身体の回転でクラブを振っていく、いわゆるボディターンが基本的な考え。でんでん太鼓のような動きのイメージで、テイクバックでクラブヘッドの向きはそのまま体の回転を利用して引き、トップからの動作は@腰→A上半身→B腕→Cクラブ、の順になります。フォローはヘッドを目標へ放り投げるようなイメージで、スィングプレーンはアップライトになります。また、スィング中は両脇は締めたまま腕や手首の運動を制限するのが基本的な特徴です。多くのゴルファーに昔から実践されてきたポピュラーな方法で、球筋としてはドロー系のプレーヤーが多く見られます。

B論は、腰や身体の回転と腕の回転を適度にミックスさせてスィングするのが基本的な考えで、ボディターンのイメージはA論と一緒です。トップからの動作も@腰→A上半身→B腕→Cクラブの順ですが、BCの動作の際に、肘から下を反時計回りに少し回転(ローリング)させます。テイクバックでヘッドをややオープンにしながら少しインサイドに上げ、トップからインパクトまでは体の回転でクラブを振り下ろし、フォローで腕(肘から下)のローリングでヘッドを少しクローズに使いながら先行させ、体がクラブに引っ張れて回転するように振り抜きます。スィング中は両脇を軽く締めたまま手首の動きのみを制限し、ややアップライトなプレーンになるのが基本的な特徴。球筋ではドロー系、ストレート系、フェード系、どのプレーヤーもいて、ツアーでもその割合が最も多く占めているようです。

C論はA論の間逆、対極的な立場でゴルフクラブを主体とする考え方。スィング中はクラブ(ヘッド)を先行させて、腰や身体の回転はクラブの動きに後から引っ張れるように回転する、という理論。クラブをまるで車のハンドルを操作するようなイメージで、テイクバックはクラブヘッドを飛球線に約45度コッキングを利用してインサイドに引き上げ、トップからの動作は(見た目には判断しずらい動きですが)@クラブ→A腕→B上半身→C下半身、の順になります。フォローもヘッドを目標から約45度左へコンパクトに振り抜くイメージで、スィングプレーンはフラット気味になります。また、スィング中はクラブヘッドの向きが左右に開閉し、両脇は緩(ゆる)めて腕や肘、必要に応じて手首の運動も積極的に利用していく、といった点が特徴です。球筋はフェード系が多く、ボールコントロール技術の高いプレーヤーが多く見られます。

トリロジー論.jpg

また、この3理論の樹木を幹(みき)として、更に枝葉に分かれた様々な理論が広がっています。それら全てが偉大な先人達の努力と研究によって伝承されてきた理論であったり、或いはその進化系で、やはりボールの捉え方や原理の違いを個々の考え方(理論)で表現しているものです。そして、どの理論に於いても実績や結果を残しているプレーヤーが多く存在しているのもまた事実です。(例、「ボディターン打法、Aスィング(2018)・A論」「コンバインドプレーン打法・A論」「ツイスト打法・B論&論」「べた足打法・B論&C論 」「手打ち打法・C論」etc....)

従って、多様なゴルフ理論はこの3つ大きな幹を持つ樹木「トリロジー論」のいずれかに属していると判断するならば、「これが正しい」とか「これは間違い・ウソ」等という偏った見解は消え去ってしまいます。そう、世に存在するゴルフ理論すべてが「正しい」のです。だから、より良いゴルフスィングをマスターしていくには、この「トリロジー論」を認識した上で、自身の判断でベースとしたゴルフ理論を選択する、或いは自身の判断でどの理論を信じ続けていくかを決める、といった覚悟と責任をしっかり持って取り組んでいく事がとても大切なのです。(`_´)ゞ

ちなみに、私個人としては A論⇒B論 を経て現在はC論を実践、推奨しているのはB論とC論です。

posted by プロゴルファーKAZU at 23:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション