2012年05月10日

ゴルフと突然死

ゴルフは高度な心肺能力を必要とせず、年齢や競技レベルに関係なく楽しむことが可能なスポーツです。しかし、天候や気候・環境の影響を受けやすく、年齢層の幅が大きいスポーツであるため、突然死の発生率が高いのも現状です。

社会生活基本調査によると、ゴルフを行っている人は日本の人口全体の約10%を占め、年齢層は30歳から60歳に多く、最も行っているのは55〜59歳の年齢層。中でもスポーツ中の突然死にゴルフが占める割合は、40〜50歳が25%、60歳以降が27%と高くなっています。

ゴルフにおける中高年の突然死の原因は、心筋梗塞(50%)と脳卒中(20%)。その背景には生活習慣病の存在があります。高血圧症・高脂血症・糖尿病・高尿酸血症など、いわゆるメタボリックシンドロームと呼ばれるものです。また、飲酒や喫煙も心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因となったり、或いは仕事の無理や睡眠不足・緊張なども引き金になるケースもあります。

一方、ゴルフの突然死における内科的要因の42%が脱水症状による熱中症。症状には頭痛・目眩・吐き気・筋肉の痙攣(けいれん)などがあり、湿度が高く気温が28℃以上の時に発症しやすくなります。これらは肥満者や暑さに慣れていない人に多く、特に高齢者は症状が悪化しやすいので注意が必要です。

熱中症対策にはスポーツドリンクを充分摂って水分・塩分を補給し、熱中症が疑われる場合には意識や脈・体温などを必ず確認します。
更に、症状によっては(特に重症や有事の場合)すぐに医療処置が行えるよう、日頃からAEDや救急体制による措置の確認をしておくことも最善な予防対策です。

ちなみに、ベテランのキャディさん聞いた話によると、夏場にキャディ業務で熱中症で倒れる人の多くは、体力があるはずの20才代の「若手」。理由はベテランのキャディさんが夏場「梅干」をたくさん摂取するのに対して、若手のキャディさんはほとんど口にしないから。この梅干による塩分摂取量がとても大きく業務に左右するのだそうです。

突然死の予防には、日頃からメディカルチェックを行って疾患の存在の確認や疾患のコントロールをすることが大切。また、当日の体調をチェックし、内科的疾患がある場合は絶対に無理なプレーは避けましょう。

posted by プロゴルファーKAZU at 00:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | ヘルシー
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