2013年04月30日

アゲインスト

強い風が吹く季節といえば寒い冬場を思い浮かべますが、寒暖の差が激しい今の季節も強い風の中でのゴルフを強いられることが多々あります。

私がまだ駆け出しの研修生だった頃、女子プロの大先輩と時々一緒にラウンドをしていただける機会がありました。当時彼女はシード選手で「自分自身の練習にもなるから」と、男子の私と同じバックティーで一緒にプレーしていました。

その日は朝から強風吹き荒れる寒い日で、いつものように同じバックティーからティーオフ(プレー開始)。出だしからの3ホールは強いフォローの風で、好調も重なって追い風に乗った私のボールは女子プロの優に50ヤード先まで飛んでいました。

4ホール目のロングは真正面からの強いアゲインスト。風に負けないよう思い切って打った私のショットはこれまた好感触。しかし、セカンド地点に行くとアゲンストの影響だろうか、さすがに2つのボールの距離の差は50ヤードとはいかずに精々20ヤード。「向かい風だからなぁ…」なんて少々自分をなだめるように先のボールへと向かいました。

すると「何自惚れてるの、あなたのボールはこっちよ。」と、突然後方から聞こえる声。
「えっ⁈」と、一瞬戸惑いながら確認してみると、当然私のだと思っていた前方のボールは、なんと女子プロのボール。そう、20ヤード後方のボールが私のだったのです。

「無風やフォローはあなたに勝てないけど、 アゲインストじゃ負けないわよ。」

いくらプロと云えども女子。「飛ばし屋」として自信満々だった私の鼻っ柱が、みごとにへし折られた瞬間でした。「やっぱりプロって凄い…」その後、アゲインスト対策のためにどれだけ研究し練習したかは言うまでもありません。

今はアゲインストのショットはさほど難しく感じません。なぜなら風に強い重い球質のボールが打てるようになったから。それは間違いなくこの経験が生かされています。本当に女子プロの大先輩には感謝感謝です。

ちなみに「風に強い重い球質のボール」とは、スピン量を抑えた球のこと。出来る限りインパクトを「ソフトに」する感覚です。しかし、それではもっと飛ばなくなる気がするので、技術的なことよりむしろ「気持ちをコントロール」する方が難しいかも知れませんね。


posted by プロゴルファーKAZU at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | スピリチュアル
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