2012年10月27日

ハイエルボー

(以下、右利きの人を対象として)
「ハイエルボー」はトップオブポジションの左肘、及びフィニッシュ時の右肘の位置を高くキープするスィング・メソッド。トップオブポジションで右肘が高くなってしまう、或いはフィニッシュ時に左肘が高くなってしまう「フライングエルボー」の対義語にあたります。あまり馴染み薄い言葉かも知れませんが、負の動きを示す「フライングエルボー」に対し、正の動きを示す「ハイエルボー」は基本的な正しい身体とクラブの使い方をマスターする上でとても重要です。

トップオブポジションでの「フライングエルボー」を避けるため、一般的な対応策や矯正方法として、右肘は体の近くで出来る限り曲げて密着させたり脇にタオルを挟む練習方法などがあります。考え方としては決して悪くないのですが、同時に左肘まで体に密着したまま下がってしまってはバツ1。バックストローク(バックスィング)の左肘の動きに釣られて左肩も落ち(下がり)、身体の捻転や体重移動が不十分で窮屈なスィングになってしまいます。

一方、身体の捻転や体重移動を潤滑にするのが「ハイエルボー」。文字通り肘を高く使うメソッドです。先ず、左肩を地面と平行移動させながらバックストローク。この際、しっかり引いた顎(あご)を左肩で覆い隠すように、そして左肘はボールを指すようにします。また、ダウンからフォローにかけての動作も同様で、右肩は地面と平行移動、フィニッシュ時の右肘は身体の正面の高い位置で目標を向くようにします。

「ハイエルボー」のポジションが整ったフォームは、捻転の効いた力強いスィングで飛距離を伸ばします。もちろん慣れるまでは反復練習が必要ですが、特に飛距離の低下を感じている人には、是非トライして頂きたいスィング・メソッドです。

ちなみに「きゃりーぱみゅぱみゅ× バイト探しのan」のCMに出演し、現在ブレイク中のお笑い芸人コンビ「2700」の持ちネタ「右ひじ左ひじ〜交互に見て…」のダンス。まさしくあれが「ハイエルボー」のお手本。もしかすると本当は色々と深い意味が隠されていて、ただのお笑いネタと笑い飛ばすだけでは勿体ないのかも知れませんね。
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2012年09月11日

手相とグリップ

手の平を見れば誰にでもある「手相」。十人十色・千差万別、生まれたばかりの赤ちゃんにもハッキリと出ていて、それほど詳しくない人でも「運命線が長い」「生命線が綺麗」などの認識は少なからずあることでしょう。また「手相」とは「手の平に現れる線(掌線)や肉付きをはじめとする手の形態。これに着目してその人の性格や才能資質・健康状態・運勢の良否等を判断する占いとしても用いられている(Wikipedia参照)。」といった意味合いもあって、私達日本人に最も身近でポピュラーに普及しています。

「手相」を使った占いの起源は3,000〜5,000年前の古代インドという説が一番有力で、お隣り中国では紀元前770〜403年頃に運命判断や病気を診断する手段の一つとして広く使われていたようです。

日本に「手相」を伝えたのは、中国から仏教を教えに来た「伝道師」。しかし、実際に日本で普及するように研究したのは、江戸時代の観相学者・「水野南北」という人物とのこと。一方、ヨーロッパではアジアとの交流が始まってから大衆化。その後「シルクロード」から「中近東⇒ヨーロッパ」というルートを辿り「ジプシー達」が伝えていったのだそうです。なかでも「ギリシャ」では数多くの知識人が「手相」に興味を持ち、かの有名な「プラトン」や「アリストテレス」らにも手相に関する著書が存在するほどです。

そんな運勢を左右する程ともいわれている「手相」。実は、ゴルフグリップの形にも重要な役割を果たしています。と言っても、手相が「ゴルフの運勢を左右する」という事ではありません。

では、本来なぜ「手相」があるのかというと「手・指を自然に動かすために必要な役割を果たす」ため。だから、グリップを握るときにも手相を利用する(手相に沿って握る)ことが自然なのです。(以下、右利きの人を対象として)

フルショットの場合は「小指・中指・薬指の指の付け根と感情線の間」でグリップします(左右共に)。稀に「感情線と知能線」が一本化している人がいますが、その場合は「小指・中指・薬指の付け根と一本化している線との間」。いずれも薬指の付け根あたりに最も密着感があれば(力感があれば)OKです。

勿論「今のグリップを変えなさい」という意味ではありません。長年慣れ親しんだグリップを変えることは難しいもの。あくまで参考に、軽い気持ちで試してみて下さい。

ちなみに、近年では手相と知能や性格との関係を科学的に見直す試みがなされています。心理学者や精神医学者らの研究で、従来の手相術に科学のメスが入るようになりました。今後は人間学としても「手相の解明」が科学的に進んでいく事でしょう。ついては、手相とスィングの関連性も含め、更に探求し明確に伝えていきたいと思います。

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