2012年05月15日

体幹動作と脊椎障害

ゴルフスイングはの回旋(かいせん)運動です。しかし、その回旋運動も体幹や脊椎を正しく動かさないと、腰痛や頸部(*1 けいぶ)痛など脊椎の障害が現れてきます。

腰痛は、アドレスの際に「膝を内側へ絞り、土踏まずに体重を乗せる」動作や、ティクバック中に「膝や腰を動かさず上体を捻転させる」などの動作によって起こります。このような動作では股関節や骨盤は動きません。にもかかわらず上体を捻転させれば、そのストレスは大きく脊椎〔特に腰椎部〕にかかります。それが積み重なってくると、椎間板ヘルニアや脊椎分離症などの腰椎障害が現れます。

頸部痛は「インパクト時は、ボールから眼を離さずに頭を残して振る」といった動作による症状。こうした動作は、体幹の動きと頭が逆方向に相殺して回転する動き。従ってその境目の頸部に大きな負荷が掛かり、それが積み重なると頸椎捻挫などの頸椎障害が起きます。

腰椎障害の防止は、アドレス時に股関節の可動域をしっかりと確保して骨盤の動きを開放すること。まず、アドレスの際に膝を「がに股」気味にリラックスさせ、足底は「拇指球・小指の付根・踵(かかと)」の3点にバランスよく体重が掛かるようにします。

さらに、腹筋の力を抜いて骨盤を前傾〔いわゆる臍下丹田の姿勢〕させます。こうしたセットアップにより膝・股関節・骨盤の可動域が確保され、バックスィング中の回旋運動による脊椎への負担は大幅に軽減されます。( 3/11 がに股打ち 参照)

頸椎障害の防止は、スイング中は頸椎部をリラックスさせて、頸椎部と頭部の回旋可動域を超えないこと。特にインパクト付近で頸椎は回旋可動域が最大に達するので、頭部はすぐに目標方向に向けるようにします。つまり、頭部は体幹の回旋運動による頭部重量と頚椎の可動域の影響で、僅かな瞬間その位置に留まっているように見える、というのが正しい体幹と頸椎の自然な回旋運動で、「頭を残す」もやり過ぎは良くないのです。

ちなみに、体幹の「回旋運動」は腕の「回旋運動」と同調することでクラブヘッドの動きとも調和し、より身体への負担のないスィングで「飛んで曲がらない」球筋を獲得するための重要な役割となります。( 3/14 肩の回転 参照)

*1【頸部けいぶ】・・・ 頭部と胸部との中間にある身体の部分。首の部分。

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2012年05月12日

水分補給

水分補給の重要性は、体内の水の働きとしての溶解作用・運搬作用・体温保持にあります。

「溶解作用」とは、体内で行う化学反応が全て水に溶けて初めて進行することをいいます。また、「運搬作用」とは体内における物質の移動・細胞内外の移動をつかさどり老廃物の排泄や栄養物質の運搬をする作用。そして「体温保持」とは、気温や室温が低下しても、水はその比熱が大きいために体温を低下しにくくさせる性質があり、体温が高くなっても皮質より汗を出し、気化熱を奪わせて効果的に体温を下げる作用があることをいいます。

特に、エネルギー代謝が亢進するため大量の熱が産生される運動時の体温上昇は、水分の摂取により効果的な発汗を促し、熱を放散させることにより抑制。従って、運動における水分補給は、体内の水分量を維持することを第一に考えなくてはなりません。

さらに、運動によって使用されたエネルギーや栄養素〔電解質・糖質など〕を水分補給の際に摂取することが、パフォーマンスを維持することだけではなく、脱水による熱射病や熱痙攣(ねつけいれん)などの防止も含めて重要な要素となります。

運動時における水分摂取の方法は、まず運動前から十分に水分補給をした上で運動を始めること。但し、運動直前や運動開始後の早い時期に糖質の多い水分を摂取すると、血液中のインスリンレベルが高くなって一時的な低血糖となりパフォーマンスを損なう可能性があります。また、インスリンの作用によって脂質の利用が抑えられ、グリコーゲンの利用が高くなり疲労しやくなるので注意が必要です。

運動中は、喉が乾いたという口渇感が起こってから水分を摂取するのではなく、定期的に水分を補給しなくてはなりません。また、運動中の水分補給は、電解質と糖質の補給をすることがパフォーマンスを損なわないためにとても重要です。なので、これらが含まれる「スポーツドリンク」を積極的に摂取するよう心がけましょう。

運動後に非常に濃い尿が少量しか排泄されなかったり、数時間も尿意を催さなかったりする場合は、運動中の水分摂取量が足りなかったことを意味します。運動後もスポーツドリンクを中心に、身体から失った水分を充分補給することが大切です。

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