2012年04月26日

ショートウッド

最近はプロでも3番・4番アイアンといったロングアイアンはクラブセッティングから外す傾向にあります。

ロングアイアンは長い距離でも「強弾道でグリーンに止められる」といった魅力があり、昔は多くのゴルファーが必ず持っていたクラブ。しかし、ロフト角の立っているロングアイアンは球を高く上げることが困難。ヘッドスピードやパワーがある男性ゴルファー以外は使いこなせません。なので「キャディバックに入っていただけ」だった人も多いことでしょう。

そこで、ロングアイアンの代用品として現れたのが「ショートウッド」。これまで主流のFW(フェアウェイウッド)3W・4W・5Wに、新たに6W・7W・9Wといった番手が加わりました。

ロングアイアンがソールが薄く(クラブヘッドの厚みが薄いこと)難易度が高いのに対し、ショートウッドはフェアウェイウッドを小ぶりにしたもの。ソールが厚いのでダフる心配は少なく、ボールは易しく上がるよう改良された低重心設計。だから、ヘッドスピードの足りない男性、或いは一般女性にとっても大変易しく使い勝手の良いクラブ。今や女子プロを中心に多くのゴルファーの必需品となっています。

実はこの「ショートウッド」、かなり前から存在していたクラブなのですが「初心者専用クラブ」といった考え方の風潮があって、プロはもちろん中上級者・特に男性からのニーズはほとんどありませんでした。

ところが近年、片山晋吾プロを筆頭に多くの女子プロが使用するようになって注目を浴びることに。各メーカーもニーズに答えて多様な種類を販売開始。ロングアイアンを使いこなせなかったゴルファー達とっては朗報で、時代はプライドより「初心者でも使える易しいものは中上級者・プロならもっと易しい」という単純明快な考え方にシフトしたという訳です。

ちなみに、ショートウッドを購入する際のポイントはロフト角。同じメーカー品の同シリーズならば気にすることはないのですが、番手によっては「5WがYAMAHA」で「7WがXXIO」というように異なるメーカーになることもあるはず。


しかし、販売される各ウッドのロフト角ば各メーカー基準であり統一ではありません。例えば、「メーカーAの5Wはロフト18度」に対して、「メーカーBの7Wは19度」だったり。この場合は距離の差はほとんどありません。稀に「ロフト角=7W5W」で「7Wの方が飛んでしまう…」なんてことも。つまり、ショートウッド選びは番手が先ではなく、ロフト角優先ということ。

番手ごとの距離をハッキリさせるには、男性で3〜4度、女性で4〜5度ロフト角に差のあるヘッドならOK。10〜15ヤードの距離の差が出ます。もし購入予定のある人は、重量やシャフトのしなり等クラブ性能の違いを含めて、お手持ちのクラブ(FW)との比較をショップのクラブアドバイザーに相談してみるのがベストでしょう。

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2012年03月07日

ライ角調整

クラブフェイスのスコアライン(溝になっている横線)とシャフトの延長線上が交わった角度をライ角と言います。ライ角はボールの飛び出し方向を左右するほか、アドレス時の前傾姿勢に大きく影響します。ゴルフクラブのライ角

日本人の現在の平均身長は、男性約170cm・女性約157cmです。一般的に日本で販売されているクラブのライ角は、この日本人の平均身長を基準にして製造されています。

平均身長から±5cm以内の人ならあまり気にする必要はありませんが、もし平均身長よりも±5cm以上の人でアドレスに違和感を感じる・球筋が安定しない、或いは腰痛・腱鞘炎などの症状がある場合はライ角を調整する必要があるかも知れません。

例えば、身長180cmの男性が一般男性用のクラブでアドレスした場合、前傾姿勢が前かがみになってハンドダウンになります。この構えからはクラブはアップライト(縦軌道)になりやすく、インパクト以降上体か伸び上がってしまうため、無理に前傾姿勢を保とうとしてしまいます。練習量によっては腰痛の原因になります。

また、身長145cmの女性が一般女性用のクラブでアドレスした場合、前傾姿勢が起きてハンドアップになります。この構えからはクラブはフラット(横軌道)になり、インパクト時に腕を伸ばし過ぎたり手首を使い過ぎたりします。そのため人によっては腱鞘炎になることがあります。

こうした症状に心当たりのある人は、フィッティング技術に詳しいクラブアドバイサーにご自分のクラブをチェックしてもらうことをオススメします。クラブアドバイザーは殆どのゴルフショップにいます。「自分の身長にライ角が合っているか」との旨を伝えれば詳しくチェックしてくれるはずです。もし、ライ角が合っていないようだったらライ角調整をしてもらいましょう。

身長の高い人なら0.5〜2.5度アップライト(鈍角)に、低い人ならやはり0.5〜2.5度フラット(鋭角)に調整します。ライ角は身長だけでなく手の長さ(直立時の手首から地面までの長さ)とも関係していますので、明確な角度はアドバイサーに意見を仰いだ方が賢明です。

ライ角が自分にフィットするとアドレスがスッキリと出来るようになり、スィング軌道や球筋も安定します。クラブを新しく買い替える前に一度やってみる価値はあると思います。

ちなみに、ライ角調整の料金はショップによって異なりますが、およそ1本300円〜700円位です。また、ヘッド素材(ステンレス・チタンなど)によっては調整が出来ないクラブもあります。

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