2017年11月03日

ボール選び

現在のゴルフは、様々なポールが発売されています。大別すると、ディスタンス系(飛距離重視)、ショートゲーム系(アプローチ、パター重視)、オールマイティ系(飛距離、アプローチ、パター総合バランス)など。更には、それぞれ「固め」「柔らめ」や「軽め」「重め」など、自分のフィーリングやスタイルに合わせて広く選択出来ます。他の球技スポーツでは、公認球が極端に限定されている場合が多く、自分のスタイルに合わせてボールを選択するのは難しいものです。一方、ゴルフでは何百種類の公認球があるので、プレーのウィークポイントがカバー出来たり、また、長所を更に伸ばすことも可能になります。ですから、これらを有効に利用しないと実にもったいないですね。

とは言うものの、かくいう私が今年はボール選択にホント悩まされました。これまでは、タイトリストのプロV1xを10年ほど使用していました。またその間、他のメーカー同様に数年おきにモデルチェンジがありましたが、「少し飛ぶようになったかな」とか「ちょっと高く上がるようになったかナ」あるいは「若干スピンが減ったかな」ぐらいの程度だったで、違和感なくすんなり受け入れられましたし、プレーにも良い影響を感じていました。ところが、今年の早春に発売された2017年ニューモデルは違って感じました。第一印象は「うわっ、重っ、硬っ…」です。そう、全然別種のボールのように感じたのでした。でも、長年使い続けたモデルだし、昨年モデルはもう製造しない訳だし、大量に仕入れたところでいずれ底をつくし、「まあ、そのうち慣れるだろうから…」と思って前向きに使い続けたのですが…

titlist-prov1.jpg重く感じるので、インパクトはその重さに負けないようにハードヒットしなければなりません。また、硬く感じるということは高弾道でスピン量が少ない、ということなので、長所としては高い球筋でも風に負けない、という利点はあります。しかし、短所としては芯を外したときに極端にスピンが減るので、ドロップボール(無回転に近い、野球でいう所のいわゆるフォークボールやナックルボールみたいなもの)になりやすいという点があります。なので、ドライバーにしてもアイアンにしても、芯を捉えた球筋はこれまでよりも飛距離が出ましたが、ひとたび芯を外した時には極端に飛距離が落ちてしまいます。私でいうと、ドライバーで約40ヤードも差がありました。また、断定はできませんが、ハードヒットの蓄積の影響だと推測しますが、疲労性腰痛にも悩まされました。それに、肝心なスコアアベレージもガタ落ち。正直、「困ったなぁ…」です。

そこで、ボールに詳しい人に聞いてみると「タイトリストプロV1xからV1に変えているプロも多いようですょ」との事。でも、まあこの際だから思い切って他のメーカーも試してみようかな、とまずは松山プロ使用モデルのスリクソンZ-STARを使ってみた。そしたら、硬さはさほど感じないものの、これもやっぱり重かったのでパス。

chromesoft-1.jpgで、今度は柔らかいという評価でキャロウェイのクロムソフトを使ってみた。確かにとても柔らかい。腰にも負担がないし、なんだか昔懐かしのパーシモンを彷彿とさせるつぶれるような打感。左右に曲げるコントロールもしやすいし、飛びはまずまず。ただ一点、弾道が低い。理由は、ボールが柔らかいとボールがフェイス面にくっついている時間も長くなってインパクトゾーンも長くなり、その間にロフト角が立ってくるので必然的に球筋も低くなるから。この高さだけがどうしても妥協できずに、残念ながらやむなくパス。

tp5x.jpgで、次はネット評価の高かったテーラーメイドのTP5Xを使ってみた。ドライバーやFWは距離もまずまず打感もいい感じだったのですが、アイアンがいきなり右にすっぽ抜け。なんだかスーパーボールみたいな。ただ、慣れたらいいかも、と思ったのでしばらく使ってみたのですが、やっぱりアイアンだけがよく右に抜ける。ユーザーとしては球筋がフックしたり高さが出ない人には抜群の相性かもしれませんが、「これも違うか…」ということで残念ながらパス。

で、次は、最初に勧めてもらったテーラーメイドのプロV1を用意した。プロV1はV1xと比較すると柔らかいのは承知であったものの、重さの感じがV1xと一緒では…と少々疑問視してまして…で、期待うすめで使ってみたら…

「キタ〜〜︎、コレだ!」 \\\٩( 'ω' )و ///

重くない。柔らかい。高さもある。スピンも十分。飛距離もアップ。スコアも戻ってきたし、ホント気持ちが伝わる。やっと理想の人に出会えた、って感じ。ちょっと古いけど、松山千春の「人生(たび)の空から」の…

まわり道でも♫ 旅のおわりに♫ 君にもう一度♬ 逢えたならいいね♬

みたいな。

まあ、最初から素直に使ってみれば苦労することもなかったのかもしれませんが、いろいろ勉強になったし、何よりまた頑張れそうです。

ということで、あくまで個人的な感想の数々ですが、いろいろ試してみてくださいね。
( ^ω^ )/
ちなみに、タイトリストProV1XやスリクソンZ-STARなどは、ハードヒッターで、スピン量が多くて球が吹けあがる傾向にお悩みの方にはGOODかも知れませんョ。(・∀・)!!
posted by プロゴルファーKAZU at 17:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | アセンション

2017年09月02日

クロスハンドグリップ

最近、パターグリップをノーマルグリップからクロスハンド・グリップに挑戦しています。これには理由があります。今までは通常のノーマルパターグリップで長年やってきましたが、それが特に悪いうわけではなく、まぁ、ちょっとパッティングの距離感や方向性が最近イマイチなので、試しにやってみようかな、というのと、それに、パッティング理論上からすると、クロスハンド・グリップでストロークする方が、ボールが良い転がりをする(安定した順回転になりやすい)はずなので、それを試してみたいという二つの理由からです。
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パッティング以外のアプローチを含めた普通のショットでは、クラブヘッドで捕らえられたボールはバックスピン回転でボールが上がります。一方、地面を転がるパッティングのボールは順回転、いわゆる車のタイヤが前進する回転と同じです。

「そんなこと、当たり前じゃないか」

なんて声が聞こえてきそうですが、その当たり前がとても重要なポイントなのです。

先述の通り、通常のショットではボールはバックスピン回転をします。これは、シャフトを軸にしてクラブヘッドがトウ側から反時計回りに(右利きの人の場合)円運動することによって、ボールとクラブフェイスでバックスピン回転が発生します。また、ゴルフスィング時の円運動は、クラブで右手(中指・薬指)を支点としたテコの原理を利用することで生まれ、更にボールに強いパワーが伝わります。

一方、パッティングは、ボールは順回転します。これは、グリップ(エンド側)と一緒にパターヘッド(ヒール側)を直進運動(正確には直進に近い緩やかな円運動)させることによって、オーバースピンが発生します。また、クロスハンドのパッティング・ストロークでは、力点と作用点が右から左へと同方向に動かすことで、支点も力点となってテコの原理にならないので、ボールへのパワーは伝わりずらくなります。

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つまり、ボールを力強くバックスピン回転させる通常のショットと、柔らかく(弱く)順回転させるパッティングはクラブヘッドの動きやパワーを伝える原理も「真逆」である、ということ。だから、パッティングでは右手は体の近く(上)で左手が体から遠く(下)でグリップするクロスハンド・タイプの方が、通常のパッティング・タイプよりパターヘッドとグリップを右から左へ動かす直進運動とパワーを抑えたソフトタッチを出しやすい、だから高速グルーンにもGOOD、という訳。いずれも、両手を15センチ程度離した状態で、通常のパッティングタイプとクロスハンドタイプの素振りで比べてみれば、なんとなく実感できるはずです。
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また、ラウンド中ではアプローチからパターへ、そして次のホールのティーショット(ドライバー)へとの流れのパターンが、ひとつのルーティーンとして感性のポジティブな繋がりが出来ます。しかし、通常のショットと同じ手の位置では、ボールの回転を間逆(順回転)にさせるパッティングの動きで、感性の繋がりが無意識に途切れてしまったり、或いは変化してしまったり、といった可能性が比較的には否めません。もちろん、通常のパッティンググリップに慣れている人や、さほどパッティングに問題を抱えてない人は、特に変える必要はないでしょう。ただ、こんな話でもちょっと興味の持った方、或いは悩みを抱えている人は、試してみる価値はあると思います。

ちなみに、現在大活躍中のトッププロ、キム・ハヌル選手やジョーダン・スピース、ローリー・マキロイ選手もクロスハンド・グリップでパッティングを実践しています。まあ、そこまで計算して実践しているのかどうかは不明ですが、私の見解としては、同じような理論に添った統計的・確率的な根拠があるのでは、とみています。

ということで、クロスハンド・グリップに暫く挑戦してみようかな、と思っています。でもまあ、パターも五角形型・振り子の原理で提唱されているストローク方式が大衆的で一般論だし、私なりの机上の論理の話なので、結果が伴わなければ、また元に戻すかも知れませんけど…ご参考までに。


【おまけ】
パッティング理論上、通常の振り子型ストロークはパターのロフト角は小さめ(3.0〜3.5°)、クロスハンド型ストロークはロフト角は大きめ(3.5〜4.0°)の方がボールに良い順回転をかけやすいといえます。但し、ボールコンプレッション※1やパターヘッド形状もストローク方法に影響しますので、一概には言い切れません。また、ボールコンプレッションは、パターヘッド(インサート・軟鉄等の素材)とボールとの相性を掌(つかさど)るので、「パター本体・ストローク方式・ボール」この3つのどれを優先順位にして、自分のパッティングスタイルの完成度を高めていくのが筋道かな、と思います。でも、パッティングは天性とかいわれたり、そこまで考えなくてもパターが上手な人はたくさんいるし、まあ、あえて掘り下げても考えすぎちゃうこともありますから…  σ(^_^;)

※1 ボールコンプレッション
ボールの硬さを示す指標。それらを関連する概念に ディスタンス系、スピン系というボールの分類があるが、ディスタンス系は硬いボールで、スピン系が柔らかいボールだといわれているのが一般認識。しかし、正確には、スピン系のボールは、硬めのコアでス反発力を確保して柔らかいカバーでスピン量を増やす。また、ディスタンス系のボールは、柔らかいコアでドライバーのスピン量を減らして硬いカバーで反発力を確保する、という性能である。

posted by プロゴルファーKAZU at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | テクニカル